企業が大規模なライブ配信をする際の注意点

企業が行うライブ配信は最新情報をいち早く伝えられたり、視聴者と直接やり取りができるといったメリットがあります。しかし、そのメリットを最大限に活かすためには注意しなければならないことがいくつかあります。そして、それは一般人が小規模なライブ配信を行う場合とは異なります。では、具体的にどのような点に注意すれば良いのかを確認していきましょう。

機密情報の保護

ライブ配信は映像と音をリアルタイムで届けるため、一度送ってしまった情報をなかったことにはできません。そのため、企業の機密情報が漏れてしまわないように注意する必要があります。ライブ配信では固定カメラを使用することが多いですが、そのカメラが何らかのアクシデントで転倒したり、自重でズレてしまったのを手で修正することは十分にあり得ます。そして、その際に本来撮影するつもりではなかった部分が写り込んでしまうと、情報漏洩に繋がりかねません。壁に掲示してある営業成績やパソコンの画面など、機密情報が記載されているものは色々考えられます。また、マイクがライブ配信とは関係ない社内の音声を拾ってしまうことで、情報が漏れてしまうこともあるかもしれません。

そのようなことにならないためには、ライブ配信専用の空間を用意するのが効果的です。カメラのアクシデントがあったとしても、機密情報自体がなければ写り込みによる漏洩には繋がりません。また、スタッフもライブ配信に携わる人のみで構成すれば、音声からの情報流出リスクもないでしょう。そんなライブ配信専用の空間は社内で用意しても良いですが、企業向けのスタジオを利用するという手もあります。

回線や機材トラブルの回避

企業が行うライブ配信は、一般人が行う小規模なものと比べてアクセス数が多くなりやすいです。そうなると混雑によって回線がパンクしたり、映像や音声に遅延が発生する恐れがあります。スムーズにライブ配信を行うために欠かせないのは、安定したネットワーク環境とパソコンのスペックです。そのため、トラブルなく済ませたいのであれば、回線とパソコンの両方がライブ配信に問題なく対応できるかを確認しておくことが大切です。もし余裕がなさそうであれば、新しい設備を導入した方が無難です。

使用する機材のトラブルも、特にライブ配信を始めたばかりの頃によくあることです。カメラがしっかりと接続されていないために映像が相手に届かなかったり、音声に雑音が入って上手く聞き取れなかったりするといったトラブルが考えられます。そのため、可能であれば本番を行う前に一度小規模なライブ配信をして、機材に問題がないかを確かめた方が良いでしょう。

進行上のトラブル対策

個人が行うライブ配信とは異なり、企業だとある程度スケジュールを決めて進行していくことが多いです。そして、そのスケジュール通りに進まない状況をあらかじめ考えておくことも大切です。特にありがちなのが想定外の進行の遅延で、時間の都合によって最も伝えたかった情報が発信できないということにもなりかねません。したがって、スケジュールの中でも優先順位を付けておいて、もし遅延が発生した場合は優先度の低い部分を短縮したり省いたりすることを考えた方が良いでしょう。また、コメントなど視聴者の意見を配信中に取り入れるのであれば、想定外のやり取りが増えやすいため、スケジュールは綿密ではない方がおすすめです。

そんなスケジュールを調整する進行役もライブ配信にはいた方が安心です。特に規模が大きくなれば、全体を取りまとめる人がいないと収拾がつかなくなる恐れがあります。そして、進行役に求められるのは時間配分を考えたり、次の話題にスムーズに切り替えたりするスキルです。広報など企業内にそのようなスキルを持っている人がいればそのまま任せても良いですが、もしいなければ臨時で雇うのもひとつの方法です。